船旅の写真を撮影するコツ その4
「寄港地では効率よく撮影場所を巡る」

マヨルカ島にあるベルベル城。

 多くの船は、朝に入港して昼間は港に停泊。夕方に出港して夜の間に海上を移動するスケジュールだ。よって寄港地に上陸できる時間は意外に短い。寄港地では自分の撮りたい場所、行きたい場所をあらかじめ計画して優先順位を決めておくことをお勧めする。

フランス・マルセイユのヨットハーバー。
イタリア・フィレンツェのドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)。
左:バチカン市国の衛兵。
右:イタリア・ローマの老舗カフェ「カフェグレコ」。
バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂内部は荘厳な雰囲気に包まれていた。
左:イタリア・カプリ島の青の洞窟。朝イチがオススメ!
右:カプリ島ではリモンチェッロを飲んでね!
カプリ島は地中海の海の青さを認識できる場所!

 以上。次回は何のコツをお教えしようかと検討中。旅先の写真撮影でこんな時どうしたらいいの? など、取り上げてほしいテーマがあれば、CREA WEBの「掲載記事へのご意見・ご感想」フォームからご意見をお寄せください。

山口規子(やまぐち のりこ)
栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、文藝春秋写真部を経て独立。現在は女性ファッション誌や旅行誌を中心に活躍中。透明感のある独特な画面構成に定評がある。『イスタンブールの男』で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、『路上の芸人たち』で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。著書にひとつのホテルが出来上がるまでを記録したドキュメンタリー『メイキング・オブ・ザ・ペニンシュラ東京』(文藝春秋)、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)や東京お台場に等身大ガンダムが出来上がるまでを撮影した『Real-G 1/1scale GUNDAM Photographs』(集英社)などがある。また『ハワイアン・レイメイキング しあわせの花飾り』『家庭で作れるサルデーニャ料理』『他郷阿部家の暮らしとレシピ』など料理や暮らしに関する撮影書籍は多数。旅好き。猫好き。チョコレート好き。公益社団法人日本写真家協会会員。

Column

山口規子のMy Favorite Place 旅写真の楽しみ方

山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

2017.01.30(月)
文・撮影=山口規子