夜景撮影に失敗しないためのコツ 番外篇
「昼間のシンガポールのオススメスポット」

パークコネクター。気持ちいい木製の道が公園と公園を繋いでいる。

 夜景撮影だけでなく昼間も楽しめるシンガポールは、なんといっても公園である。ガーデンシティと呼ばれるだけあって、街中に緑豊かな公園がたくさんあるのだ。

 今ではその公園と公園を結ぶパークコネクターなる木道ができており、近い将来、国内すべての公園と公園を結んで、自転車やジョギングで一周できるようになるというから圧巻である。オススメ場所は写真で紹介しよう。

ガーデン・バイ・ザ・ベイ。家族連れやカップルが散歩を楽しんでいる。
ガーデン・バイ・ザ・ベイ敷地内にあるドーム型の巨大な温室は、フラワー・ドームとクラウド・フォレストの2つ。
シンガポール植物園。敷地内にあるナショナル・オーキッド・ガーデンでは様々な種類の蘭を見ることができる。
セレブ・ガーデンやVIPガーデンには各国の著名人の名前が付けられた蘭がある。「NHKのど自慢」のゲストとしてシンガポールを訪れた歌手の氷川きよし、藤あや子の名前が付けられた花も。
ホート・パーク。園内のカフェでは植物に関するワークショップも開催されている。
私が一番好きな公園、フォート・カニング・パーク。街の喧騒を離れリラックスできる場所。

 最後に。シンガポールは夜景だけでなく昼も楽しめる国。訪れた人々を眠らせない街とも言えるだろう。朝から晩まで貪欲に撮影に明け暮れる、そんな旅ができる国なのだ。

 以上。次回は何のコツをお教えしようかと検討中。旅先の写真撮影でこんな時どうしたらいいの? など、取り上げてほしいテーマがあれば、CREA WEBの「掲載記事へのご意見・ご感想」フォームからご意見をお寄せください。

山口規子(やまぐち のりこ)
栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、文藝春秋写真部を経て独立。現在は女性ファッション誌や旅行誌を中心に活躍中。透明感のある独特な画面構成に定評がある。『イスタンブールの男』で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、『路上の芸人たち』で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。著書にひとつのホテルが出来上がるまでを記録したドキュメンタリー『メイキング・オブ・ザ・ペニンシュラ東京』(文藝春秋)、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)や東京お台場に等身大ガンダムが出来上がるまでを撮影した『Real-G 1/1scale GUNDAM Photographs』(集英社)などがある。また『ハワイアン・レイメイキング しあわせの花飾り』『家庭で作れるサルデーニャ料理』『他郷阿部家の暮らしとレシピ』など料理や暮らしに関する撮影書籍は多数。旅好き。猫好き。チョコレート好き。公益社団法人日本写真家協会会員。

Column

山口規子のMy Favorite Place 旅写真の楽しみ方

山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

2016.11.27(日)
文・撮影=山口規子