今日の絶景

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地中海へと突き出たギリシャの廃城は
歴史ロマンを駆り立ててやまない

Magnificent View #1124
メトーニ城(ギリシャ)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ギリシャのペロポネソス半島の西南端にはその昔、地中海で最大規模の立派な城が立っていた。現在は廃墟となっているメトーニ城だ。

 城は13世紀前半、一帯を支配下に収めたヴェネツィア共和国によって築かれたとされている。目的は、ここを交易の要所にすること。城が立つメトーニの街は、ヴェネツィアから東方に行く際の中間地点という好立地だったのだ。

 だが、そのロケーションは他国にとっても魅力が大きい。15世紀後半以降、この地を奪おうとするオスマン帝国にたびたび攻撃をしかけられ、1500年、ついに城は陥落してしまう。

 その後、オスマン帝国は城壁を強化したものの、ヴェネツィアとのたび重なる戦いで街は疲弊し、18世紀には衰退の一途に。城も廃れ、城壁とアーチ、そして海に突き出た塔を残すのみとなった。

 紀元前8世紀頃にはすでにメトーニ城があったと考える考古学者も、なかにはいるのだそう。そんなミステリアスな歴史もまた、この廃城をロマンチックに彩っている。

2016.10.28(金)

文=芹澤和美

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