4WDを駆って、いざ「神々の庭園」へ

 ラナイ島はハワイ6島のなかで、いちばん小さな島です。また、全部で688キロにおよぶ道路のうち、舗装されているのが約7%、48キロしかありません。舗装されていない道がどうなっているかというと、この通り!

ラナイシティから島の北西部にある「神々の庭園」に向かう途中、車の中からパチリ。

 ラナイ島はかつて、ドール社が所有するパイナップル畑が広がっていました。その後この島でのパイナップル産業を撤退し、畑が荒廃。今は何もない原野が広がります。

 またラナイ島は、隣に位置するマウイ島の、標高3055メートルのハレアカラ山がマウイ島で雨を降らせてしまうため、降水量が少なく土地が乾燥しがち。そこで、葉の形状から保水の役目を果たしてくれるパインツリーがたくさん植えられました。

パインツリーの葉をクローズアップ。この葉が雨水をしっかりキャッチ。

 こうして赤土のオフロードとともに、パインツリーの並木は、ラナイ島を代表する景色になっています。

ラナイ島のシンボルは空にまっすぐ伸びるパインツリーの並木。

 さて、ラナイシティから車で45分ほど。四輪駆動車が乾いた赤土を舞い上げてたどり着くのが、こちらの「神々の庭園」です。ハワイの言葉で「ケアヒアカヴェロ(Ke-ahi-a-Kawelo)」と呼ばれる神聖な場所。大小の石がごろごろ広がるばかりの風景は、夕暮れ時にはオレンジ色の夕日が石に射すことで、キラキラ輝くように見えるのだとか。

ラナイ島とモロカイ島のカフナ(神官)どうしの争いから、この地が生まれたという神話が残る。
石を持ち帰ることはもちろん、重ねたり動かしたりすることも禁止。

 ホノルル空港からラナイ空港までは約30分、マウイ島のラハイナ港から船を使って約45分でアクセスすることもできます。なにもないけれど、なんだかほっとする。ラナイ島で過ごす時間は、ワクワクドキドキといった高揚感とはちがう、旅の新しい楽しみ方を発見できるかもしれません。

フォーシーズンズ リゾート ラナイからラナイ空港に向かう途中の道。

【取材協力】
ハワイ州観光局

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公式ポータルサイト 
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2016.10.26(水)