食の記録写真のコツ その2
「被写界深度とホワイトバランス選び」

撮りたい部分を手前に置き、被写界深度をF4にして背景をぼかして雰囲気を撮る。@Hawaii's Java Kai

 次に被写界深度とホワイトバランス(以下WB)である。

 被写界深度はピントの合う範囲の深度で、絞り値(F値)の数字の大きさで変わってくる。手前から奥までピントを合わせたい場合はF値11以上へ設定、手前だけピントを合わせたい場合はF値5.6以下へ設定。

 しかしながらお店で撮る場合、背景にある雑多なものが入りやすいのでF値を小さい数字にして撮ることをお勧めする。F値5.6以下の絞り優先モードがオススメ。

左:透き通った飲み物は逆光で撮る。@Koloa Rum Co.
右:単純な形のものは敢えてカメラアングルをひいて、フォークなどのアクセントをいれてストレートに撮る。@Hawaii's Java Kai

 またお店の光源はそれぞれ違うので、WBは現場判断で決めてもらいたい。自然光が入る窓際では晴天か日陰がよいだろう。裸電球(死語!?)のような薄暗いタングステン光のレストランでは電球に合わせ、迷ったらオート!

カメラアングルを低くすると奥行きがでるため、被写界深度F4で撮ると背景のボケが一層深まる。@ART CAFÉ HEMINGWAY

2016.08.21(日)
文・撮影=山口規子