サンゴの粒が混じったピンクのビーチ

コモド島のピンクビーチ。100メートルほどの小さいビーチながら、ダイビングやツアーのボートが大集合。

 コモド国立公園にはコモドドラゴン以外にも、このパダール島のように絶景ビーチがいくつかあります。中でも有名どころとしては、コモド島の東側にあるピンクビーチ。インドネシア語で “赤いビーチ”を意味する、“パンタイ・メラ”とも呼ばれています。

近寄ってみると、白砂の中に赤いサンゴの欠片が混じっているのがわかります。

 ピンクビーチといえば、バハマのエルーセラ島やタヒチのツアモツ諸島の名前が知られていますが、実はアジアにもあるのです。長さ100メートルあまりのこぢんまりとしたサイズですが、海はガラスのように透明度が高く、波打ち際がほんのりピンク色。ひと握りの砂を手に取ると、赤いサンゴの粒が混じっているのがわかります。

ユニークな形の山塊に、愛らしい小さな家。どこか南太平洋で見かけるような風景。

 コモド島のピンクビーチはドラゴン探しと合わせた1日ツアーでも行くことができます。コモド国立公園は、ドラゴン以外にも、実は魅力的なスポットを併せ持っていたんですね。

地元の海を知り尽くした船長さん。スノーケリングのスポットにも連れて行ってくれました。

パダール島
●アクセス バリ島から国内線でラブハンバジョへ約1時間20分。そこから船で約3時間
●おすすめステイ先 グリーンヒル・ブティックホテル
URL http://www.greenhillboutiquehotel.com/index.php

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.08.06(土)
文・撮影=古関千恵子