今日の絶景

今日の絶景

第二次大戦で壊滅したワルシャワを
見事に復元した市民の不屈の熱意

Magnificent View #1001
ワルシャワ歴史地区(ポーランド)

(C)Miles Ertman / Masterfile / amanaimages

 ポーランドの首都ワルシャワ。中世風の建物が並ぶ旧市街一帯は、ワルシャワ歴史地区として世界遺産にも登録されている。

 歴史地区とはいっても、ここは第二次世界大戦後に再建された街だ。戦時中、街はナチスにより攻撃された。さらに、1944年にはナチスの迫害に耐えかねた市民たちが立ち上がったものの、約20万人の犠牲者を出し全滅。街のほとんどが瓦礫と化してしまったのだ。

 壊滅的な被害に遭ったこの街を復元したのは、市民たち。戦前や戦時中、建築科の学生たちが街を隅々までスケッチしていたものを、壁のひびやレンガの割れ目に至るまで、忠実に再現したのだという。

 世界遺産の登録も、街が持つ歴史的価値ではなく、市民の不屈の熱意が評価されてのこと。ここを訪れて目にするのは、ご覧の王宮広場を中心に広がる、昔と変わらないワルシャワの風景。平和であるからこそ見られる絶景は、より心に響くことだろう。

2016.06.27(月)

文=芹澤和美

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