今日の絶景

今日の絶景

水上宮殿の優雅な姿に秘められた
ポーランドという国家の悲劇とは?

Magnificent View #699
ワジェンキ宮殿(ポーランド)

(C) Tomasz Rossa / Masterfile / amanaimages

 ポーランドの首都ワルシャワには、ヨーロッパ有数の公園がある。18世紀後半、最後のポーランド王であるスタニスワフ2世アウグストにより造られた、ワジェンキ公園だ。その建設には、1766年から実に30年もの歳月がかけられたという。

 ご覧の建物は、園内の池のほとりに立つワジェンキ宮殿。別名を「水上宮殿」と呼ばれる通り、まるで水に浮かんでいるかのような美しい姿を見せている。

 宮殿は王家の夏の離宮として建てられたものだが、王の在位中、ポーランドは分割されてしまう。王の死後、公園はロシアに売却され、1918年にポーランドが独立した際にようやく国家の所有となった。

 だが、第二次大戦でドイツに占領されると、宮殿の美術品は持ち出されたあげくに内部は放火され、壊滅的な状態に。現存する建物は、戦後、市民の熱意により復元されたものだ。現在は国立博物館の分館として一般公開され、美しい公園とともに、人々の憩いの場となっている。

2015.08.30(日)

文=芹澤和美

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