Magnificent View #981
アトサヌプリ(北海道)

(C)Jeremy Woodhouse / Masterfile / amanaimages

 北海道弟子屈町にある活火山、アトサヌプリ。その名は、アイヌ語で「裸の山」を意味する。

 この山のまたの名は、硫黄山。1500カ所以上の噴気孔から硫黄成分を含んだ水蒸気が上がり、周囲には硫黄の匂いが漂っている。

 その昔、アイヌの人々はこの硫黄を焚きつけに利用していたのだそう。明治初期には、マッチや火薬などの原料に使うべく、硫黄の採掘事業も始まった。北海道で2番目の鉄道が敷かれ硫黄の輸送も行なわれていたが、時代とともに硫黄の需要が減少し、昭和38年に採掘事業は終了。その後、麓の川湯は、温泉街として発展した。

 川湯温泉とともにアトサヌプリで知られているのが、麓にあるイソツツジの大群落。6月下旬になると、一面には可憐な白い花が咲き乱れる。

Column

今日の絶景

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2016.06.07(火)
文=芹澤和美

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