Magnificent View #875
サンセバスチャン砦(モザンビーク)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 アフリカ大陸東岸の沖合にあるモザンビーク島は、16世紀にポルトガル領東アフリカの首都が置かれ、貿易の拠点として栄えた場所。大航海時代に入植したポルトガル人たちが造った要塞や宮殿、聖堂などが残る島は、世界遺産にも登録されている。

 島に残る建造物のなかでも、歴史的に最も重要とされているのが、サンセバスチャン砦だ。高さ約12メートル、幅約780メートルの砦は、石灰石と木製の梁からなり、窓や扉には美しい装飾が施されている。

 砦は軍事施設として機能していただけではなく、非常時には島民たちのシェルターとしても使われていた。たとえば、1607年、オランダ軍に3カ月にわたり島を包囲された際は、この砦に屋根の勾配を利用して雨水を集める設計があったため、島民たちは生活水を確保し、抵抗を続けることができたという。

 そんな強固で機能的な砦も、あちこちが壊滅寸前の状態に陥っていたうえ、2008年のサイクロンで大きな被害を受け危機的状態に。日本も関わった修復作業が行なわれ、その姿を蘇らせた。

Column

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2016.02.22(月)
文=芹澤和美

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