今日の絶景

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ハンガリーの伯爵が私財を投じてまで
ブダとペストを結ぶ橋を架けた理由は

Magnificent View #845
セーチェーニ鎖橋(ハンガリー)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ハンガリーの首都ブダペストの名所といえば、ドナウ川に架かるセーチェーニ鎖橋。西岸のブダ地区と東岸のペスト地区を結ぶ、全長375メートルの吊り橋だ。

 この橋が生まれたのは1849年。それまで人々は、夏は並べた船の上に橋を渡す「舟橋」を、冬は凍った川を歩くことで、両地区間を移動していた。だが、天候が急変すれば渡河は不可能になり、何日も足止めされることは決して珍しいことではなかったという。

 1820年に橋の建設を強く提案したのは、セーチェーニ・イシュトヴァーン伯爵。父の訃報を受け取ったセーチェーニが急いで対岸に渡ろうとしたものの、1週間も待たされたこととから、私財を投じ、橋を架けることを決意したのだ。

 10年の歳月をかけて完成した鎖橋も、19世紀の独立戦争や第2次世界大戦で破壊。だが、1949年に市民らの手でみごと再建。現在の橋は、ブダペスト市内に架かる9本の橋の中で最も美しいといわれている。

2016.01.23(土)

文=芹澤和美

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