気になる世界の街角から

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オスマン時代の面影を随所に感じる
イスタンブール最旬アートスポット

イスタンブールの今どきを体感できる大人気アートスポット

かつて銀行だった建物の内部は、厳かなシンプル・モダン。
吹き抜けの天井から入る光と、建物の白が調和して柔らかい空間を作り出している。

 最近、イスタンブールを訪れる欧米人の間で「サルト・ガラタ(Salt Galata)」の人気が高いという。

 サルト・ガラタは、非営利目的の芸術団体・サルトがイスタンブール・ガラタ地区にオープンした2つめのアートスペースだ。オスマントルコ帝国時代から残る歴史的建造物のオスマン銀行をリノベーションしたもので、建築の味わいも深く、細長い建物の中央部は吹き抜けになっている。はるか天井階の窓から降り注ぐ太陽光が、1階中央部に位置する図書館床の大理石の色を美しく照らす。

 このサルト・ガラタ、一般的にはギャラリーに位置付けられているが、どちらかというとアートを学んだり研究したりする環境を提供してくれる場所、といった方が適切かもしれない。

みんな、好きな場所で好きなことをしているフリー空間。

 2階より上はワークショップエリアになっており、吹き抜けを囲むように設計された廊下では、学生たちが思い思いの作業に没頭している。プロのアーティストが大作を創り上げる、といった仰々しいものではなく、みなが勝手にここにやって来て、好きなものを作っているという感じ。例えば私たちがちょっとそこにカバンを置いて、デッサンをしたり建物の写真を撮ったり……そんなことを自由にできる雰囲気がある。

課題らしきものに集中している学生グループもちらほら。

 入り口のすぐ左手にある図書館内には、くねった形のテーブルや座り心地のよさそうなソファやいすが配置されており、みなここでMacを開いてなにやら作業をしている。こんな優雅な空間で仕事や宿題をするなんて、さぞかしはかどるだろうとうらやましくなる。

幾何学的な模様の大理石タイルとまるっとしたテーブルのラインが、どこか落ち着きを演出。

<次のページ> 旧市街の街並みを眺めながらコーヒーを

2016.01.11(月)

文・撮影=安尾亜紀

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