今日の絶景

今日の絶景

遺灰の流される川で沐浴に耽る人々の
ヒンドゥー教ならではの死生観とは?

Magnificent View #766
ヴァラナシ(インド)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ヒンドゥー教の一大聖地として、国内外から多くの巡礼者や観光客が訪れる、インド北部の宗教都市、ヴァラナシ。

 この街の名物といえば、ご覧の沐浴の風景。「ガート」と呼ばれる階段状の沐浴場が川沿いに連なり、早朝から多くの人が、祈りの言葉を唱えながら川の水に浸っている。

 また、ここは火葬の街でもある。ヒンドゥー教徒は、人が亡くなると火葬してから、その遺灰を聖なるガンジス川に流す。そうすることによって、苦しい輪廻を繰り返すことなく、悟りの境地に達すると考えられているからだ。火葬に使われる火は、数千年前にシヴァ神がつけて以来、燃え続けている聖なる火だと伝えられている。

 そんな神聖な場所のすぐ近くでは、川で洗濯したり歯磨きをしたりなど、日常生活を送る人々が。朝もやの中、悠久たるガンジス川で繰り広げられる、生と死。ここを訪れれば、ヒンドゥー教の死生観を肌で感じることができるだろう。

2015.11.05(木)

文=芹澤和美

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