絶対食べてほしいこだわりの「石窯カンパーニュ」

 吉田さんが「ぜひ、食べてみてほしい」と言うパンが、「石窯カンパーニュ」。自ら石臼で挽いた滋賀県産小麦の「全粒粉」と、同じく石臼挽きのドイツ産オーガニックの「ライ麦」の2種類。ライ麦には自家製のサワー種を使用。小麦の甘さ、ライ麦の風味、酵母の酸味などが、噛むほどに口の中に広がります。

「石窯カンパーニュ」左から全粒粉、ライ麦 各1,000円。ハーフ 各500円。

 「冷蔵庫で1週間から10日間、熟成させてみてください」と言われたとおりにしたら、より甘さや風味が強まり、一体感が出て、クセになるおいしさ。どっしりと力強いパンです。

「石窯カンパーニュ」の断面。左から全粒粉、ライ麦。

 「石窯バゲット」もおすすめ。北海道産小麦粉、フランス産小麦粉、自家挽き全粒小麦粉が1/3ずつと、自家製酵母、塩、水を使用。「クープ(切れ目)を深く入れず、ふくらまさずに焼き上げています。何もつけずにそのままで食べてほしい」。じんわり、小麦の風味が広がります。これも、冷凍せず、冷蔵庫で熟成させると、さらにおいしくなりました。加水率が高いので固くなりません。

左から「石窯バゲット」 300円、「ミックスフルーツパン」 600円。

 「ミックスフルーツパン」は、イチジク、ナツメヤシ、レーズン、クランベリーなどのドライフルーツと柑橘の皮、クルミなどが、ライ麦を使った生地の1/4も入っています。これも、冷蔵庫で熟成させて食べるパン。フルーツの甘みとライ麦の酸味が合わさって、深い味わいです。

「ミックスフルーツパン」 600円。

2015.09.27(日)
文・撮影=そおだよおこ