客室の円形ソファはボタン一つで電動回転!

LEDが変幻自在な模様を描きつつ鮮烈な光を放つフロントロビー。

 世界中のエネルギッシュな都市やエキゾチックな街に17のレジデンスをはじめ46のホテルやリトリートを展開しているWホテル。中国の首都北京に、2014年11月、満を持してオープンしたのがW北京-長安だ。

 場所は天安門広場や紫禁城、秀水街からほど近いダウンタウンの高級外交地区。アートミュージアムのような外観の建物が印象的だ。一歩ホテルに足を踏み入れると、喧騒の北京は一気に遠のき、音楽・デザイン・ファッションのカッティングエッジなWの世界観に取り込まれる。

スポットライトにはWのロゴを映し出す仕掛けが。アメニティはホテルのモチーフでもある“鳥かご”のケースの中に収納されている。

 349室のゲストルームとスイートにはスパイシーな遊び心と先端テクノロジーが結集されている。たとえば、スポットライトのような照明はリモートコントロールで色が変えられ、円形ソファもボタンひとつで回転する電動式。オーディオはブルートゥースに対応し、JBLのスピーカーで上質な音が楽しめる。

 標準クラスの「ワンダフルルーム」や「スペクタキュラールーム」でも、50平方メートルの広々とした間取り。ユニークなのは、バスルームが壁ではなくカーテンで仕切られている点。おしゃれな“見せるシンク”には、ブリスのバス・アメニティが用意されている。そして、すべるような肌触りのリネンが心地いいシグネチャーのWベッドや、フラシ天の柔らかなバスローブなど、グラマラスな気分に浸れるアイテムも。

プライベートパーティーにぴったりな、「エクストリームWOWスイート」。

 7タイプある客室のうち、頂点に輝くのは最上階にある「エクストリームWOWスイート」。天空に浮かんだように大きな窓ガラスから街を一望でき、パーティーが開けるほどのゆったりとしたスペースを確保し、広さはなんと344平方メートル!

2015.09.08(火)
文・撮影=古関千恵子