Magnificent View #687
国際金融中心(香港)

(C) Tomasz Rossa / Masterfile / amanaimages

 香港島の中心地に立つ国際金融中心は、駅舎やオフィスビル、ショッピングモール、ホテルなどで構成される複合センター。8年におよぶ建築工事を経て、2005年にすべてが完成した。

 なかでもひときわ存在感を放っているのが、それぞれ「第一期」、「第二期」と呼ばれる、2棟のオフィスビル。とくに、地上415.8メートル、88階建ての第二期オフィスビルは、ヴィクトリア湾を挟んだ九龍側から香港島を眺めたときに、最も目立つ建物となっている。

 高さもさることながら、全面をハーフミラーガラスが覆う人工美も圧巻。設計は、ニューヨークのワールドフィナンシャルセンターや、クアラルンプールのペトロナス・ツインタワーなどを手がけたシーザー・ペリによるものだ。

 第二期オフィスビルは完成当時、香港で最も高い超高層建築だったが、2010年、九龍半島に高さ484メートルの環球貿易廣場ができ、2位の座に。香港の高層ビル競争は、まだまだ衰えを知らないようだ。

Column

今日の絶景

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2015.08.18(火)
文=芹澤和美