トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

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フュージョン料理から絶品スイーツまで
フィリピンのグルメ最前線レポート!

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第89回は、小野アムスデン道子さんが、フィリピンの最新グルメ事情をレポートします。

マドリッド発の食の祭典がマニラへと上陸

「マドリッド・フュージョン・マニラ」の華やかな開会式。

 「フィリピンのフード」と聞いて、すぐに料理名が思い浮かばないかもしれない。ミルクがけかき氷にフルーツや甘い豆、ナタデココ、アイスクリームなどがのったデザート「ハロハロ」は、日本のコンビニでも売っているので知られているかも。例えば、さっぱりした「シニガン」という酸味のあるスープ、鶏や豚の肉を醤油と酢で煮込んだ「アドボ」などもまた代表的だ。

 ご飯に合うところはアジア的、そして中華やスペイン料理の影響も受けて、フィリピンのフード自体そもそもフュージョン的だ。しかし、最近さらに一歩進んで、メキシカンや和食の要素を取り入れたり、ベジタリアンかつ火入れをなるべくしないリビングフードが登場したりと新しいフィリピン料理が出てきた。また「アジア・ベストレストラン50」に今年初めてフィリピンのフレンチレストランが入り、注目を浴びてもいる。

豚肉のミンチ(レバーも入る)を赤・緑のピーマンと炒めた「シシグ」。カラマンシーや酢、そしてチリも加わって、ご飯が進む料理。「マドリッド・フュージョン・マニラ」の会場でこちらを調理したのは、フィリピンを代表するミルナ・シェフ。
アドボを調理中のミルナ・シェフ。

 スペインとアジアのトップシェフが集結して開催された食の祭典「マドリッド・フュージョン・マニラ」をはじめ、フィリピンのフード最前線シーンをレポートする。

 スペインとは統治時代からの深い関係もあり、マドリッドでは2月に開催された食イベントをフィリピンがアジアで初めて誘致し開催したのが「マドリッド・フュージョン・マニラ」。

ラムを始めとするフィリピン産リカーは、まったりと深みのあるなかなかの味。
オーガニックのものなどココナツ・オイルも多数。

 セミナーは主にプロフェッショナル向けだが、例えばフィリピン料理で重要な要素である酸味について、そのままヘルシーに飲めそうなココナツ酢からお菓子に使うようなフルーツ酢まで非常にたくさんの酸味が使い分けられていることなど、料理好きの私には参考になる話もあった。別会場では、最近流行りのピュア・ココナツ・オイルやフィリピンのラム酒など数々の特産品も展示された。

ノブ・マツヒサのホテルで朝食を堪能する

木を使ってコーナーを仕切ったりと、さりげなく和の要素も取り入れたコンテンポラリーなデザインの「ノブホテル・マニラ」。

 マニラで宿泊したホテルは、和食と和フュージョンを世界に広めたノブ・マツヒサの「ノブホテル」。ラスベガスに次いで2番目の開業、アジアでは初になる。朝ご飯のブッフェにも、ちょっとキッシュのような「お好み焼き」や、スモークサーモンをベーグルの代わりに平たい焼きおにぎりにのせた「ベーグル&ロックス」などが並ぶ。

朝からひとひねりある和フュージョンが出る。
「ベーグル&ロックス」という名前だが、サーモンの下にあるのは焼きおにぎり。

Nobu Hotel Manila(ノブホテル・マニラ)
所在地 Aseana Ave, corner Roxas Boulevard, Entertainment City, Parañaque 1701, Manila
電話番号 +63-2-800-8080
URL http://www.nobuhotelmanila.com/

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2015.06.09(火)

文・撮影=小野アムスデン道子

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