ビデのある欧米では以前から常識だった「あそこケア」

フィトテラピーをベースにした処方でデリケートゾーンを優しくケア。右から:アンティームオーガニック バイ ルボア ローズローション 100ml 3,000円、同 ホワイトクリーム 100mL 2,600円、同 フェミニンウォッシュ 100ml 2,000円/サンルイ・インターナッショナル

 初めてそういうものがあると知った時、やっぱり少しぎょっとした。こんなものが日本で売れるのだろうかと思ったが、意外や意外、隠れたブームにもなっていたのだ。

 それはズバリ、デリケートゾーンのケア。女性の大切な部分を特別にケアするという、新しいカテゴリーの美容である。日本ではそういうことに違和感を感じる人が少なくないが、トイレと別にビデのある欧米では、以前からひとつの常識となっていたもの。まぁ日本はフェイスケアこそ世界一の先進国だが、逆に香りも含めたボディケアは未だ後進国と言われてきたわけで、それも無理はないのかもしれない。そしてそこには日本人の美徳の名残である“恥じらい”というものが少なからず影響していると思う。

 まずそういうケアが存在するという情報がなかなか表に出てこない。口コミでもなかなか広がらない。そもそもそういうものを買うのが恥ずかしい。使っていることを人に言わない……。電車の中で女がメイクする国にも、そういうことにはまだ恥じらいがあるということなのだろう。

 そもそも、なぜデリケートゾーンケアが生まれたのかと言えば、文字通り最もデリケートな部分だからこそ、顔の肌よりも強い体を洗うボディソープでそのまま洗ってしまうのは乱暴だし、肌荒れやかゆみなどのトラブルにつながることもあるから。ましてや生理やおりものなどの問題もあり、普通に考えれば個別にケアして当然の部分なのかもしれない。

2015.02.27(金)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫

CREA 2015年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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