今日の絶景

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ロシア史上最凶の暴君が建立した
かわいい寺院に残る恐ろしい伝説

Magnificent View #469
聖ワシリー寺院(ロシア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 たまねぎ型の屋根にカラフルな壁。やや現実離れした外観が、おとぎ話の絵本かテーマパークのお城のようにも見えるこの建物は、モスクワの赤の広場に立つれっきとした寺院だ。

 そのかわいらしい外観からは想像がつかないが、建物を造ったのは、ロシア史上最凶の暴君と呼ばれるイヴァン4世。1560年に、モスクワの東にあったイスラム王朝、カザン・ハン国を征服したことを記念して建立した。建設当時は派手な色彩はなく、今よりもシンプルだったという。

 「これ以上に美しい建造物が生まれることを恐れたイヴァン4世が、設計者であるポスニク・ヤーコブレフの目を潰して失明させた」という伝説も残る、聖ワシリー寺院。この逸話は史実とは異なるとされているが、建物の美しさとイヴァン4世の独裁政治が想像できる。

 現在、建物はロシアの聖堂でもっとも美しいと言われ、ユネスコの世界遺産にも登録されている。

2015.01.12(月)

文=芹澤和美

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