リボ払いは立派な借金! 知らないうちに膨らむ利息

 2つ目は利息がかかるということです。奨学金など一部のローンは無利息ですが、ほとんどのローンには利息がかかります。しかもクレジットカードのリボ払いの場合、時間の経過とともに借金が雪だるま式に増える「複利計算」になっています。借り入れた元金にだけ利息がかかる「単利」と違い、「複利」の場合は元本とその利息に対して利息がかかるのです。

 具体的に数字を使って考えていきましょう。

(2011年1月1日に買い物をした場合)
例えば、3万円のお財布を年利15%のリボ払いで購入するとします。毎月の返済額を5000円とすると、5000円(元金)+320円(手数料/1カ月目)、5000円(元金)+287円(手数料/2カ月目)……と6カ月かけて返済した総額は3万1233円になります。手数料という名の下の利息だけで1233円もかかったことになります。更に返済が長期化したり高額化すると手数料はどんどん膨らんでしまうのです。

「返済は毎月5000円」の罠
いつまでも終わらない返済

 3つ目はリボが積み上がりがちなこと。毎月の返済は5000円など最低返済額だけを返しているとなかなか元金は減りません。4カ月かけて元金2万円を返し終えた直後に新しく2万円のお買い物をリボでしてしまったらまた逆戻り。一向に返済が進まなかったり、リボの総額は一体いくらになっているのか分からないという人もたくさんいます。

 リボ払いの恐ろしさが少し分かった気がしませんか。私のように痛い目に合う前にしっかりとその仕組みを学んでおきましょう。特に、お肉やお野菜を買うのもカード払いなど後払いが当たり前になっている現代社会ではクレジットカードをいかにコントロールするかが資産を作る鍵になります。

Column

花輪陽子の「大人のマネー塾」

大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!

2011.09.30(金)
text:Yoko Hanawa
photograph:Hanae Miura