今日の絶景

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「インド洋のガラパゴス」で
独自の進化をとげた異形の樹木

Magnificent View #386
ソコトラ島(イエメン)

(C) Robert Harding Images/ Masterfile / amanaimages

 島にある植物のうち約3分の1が固有種で、「インド洋のガラパゴス」とも呼ばれるソコトラ島。長く軍事基地が置かれていたこの島は、1999年まで、外国人観光客は入ることができなかった。苛酷な気象条件の中で独自の進化を遂げた動植物が注目され、ユネスコ世界自然遺産に登録されたのは2008年のこと。

 風変わりな植物があちこちに生え、まるで地球以外の星に来てしまったかのような島の風景。とりわけ、不思議な姿を見せているのが、竜血樹だ。太い枝の上に棘のような葉をびっしりと茂らせ、枝葉は天に向かって反り返っている。

 ユニークな名前は、竜の血のように真っ赤な樹液から名付けられたもの。この樹液は、はるか数千年前から万能薬として採取され、ヨーロッパや中国の商人が金と交換したという逸話も残る。しかし、地球温暖化による環境変化に加え、島がユネスコ世界遺産になってからは樹液が土産物として扱われるようになり乱獲、現在は絶滅の危機に瀕しているという。

2014.10.21(火)

文=芹澤和美

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