痛み改善ドクター、富永喜代先生考案の「こりトレ」を試して、ラバーチューブの手軽さと効果にびっくりしたeCREAアンバサダーの小西俐舞ナタリーさん(前回の記事)。ストレス性の肩こりに効くストレッチに続いてもうひとつ、パソコン作業が多いという小西さんにぴったりの第3ストレッチを試してみることにしました。

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頭痛やめまい、疲れ目の原因も筋肉の疲れから

ストレッチはこのラバーチューブを着けて行います。

小西 第1ストレッチがとても気持ち良かったので、もうひとつ教えてください。私の仕事はデスクワークで、ひどいときは朝から夜中までずっとパソコンの前で作業していることもあるんです。

痛み改善ドクター、麻酔科医師の富永喜代先生。肩こり、頭痛、腰痛、関節痛などの痛みを緩和する「富永ペインクリニック」を愛媛県松山市で開業。

富永 それは大変。ならば、第3ストレッチがよさそうですね。ここのポイント、痛くない?(といって後頭部のでっぱりから3センチ下、3センチ外側のポイントを押す)

小西 あ! そこも痛いです。

富永 パソコンやスマホを長時間使う人は、どうしても前かがみの姿勢になってしまいがち。そうなると、首から背中にかけての僧帽筋(そうぼうきん)というところに負担がかかります。ただでさえ、約5キロもある頭、左右4キロずつある腕を支えているこの筋肉は疲れやすくて、頭痛やめまい、疲れ目とも関係が深いんです。

小西 確かに、最近、スマホに一生懸命で前かがみになっている人をよく見かけるようになりました。それで、姿勢のことは自分でも気になっていたんです。

両肘を開いて左右に回す第3ストレッチは、スマホやパソコン、読書など前かがみの作業の後におすすめ。
首の血流がよくなると指先まで血がめぐり、ぽかぽかに。

富永 僧帽筋が傷むと、首のつけねにあるこのポイントが痛くなります。でも、ほぐすべきなのは首から背中にかけての部分なんです。

小西 なるほど、それでは首をもんでいても効かないわけですね。

富永 第3ストレッチは、この僧帽筋のこりをほぐします。それでは、足を肩幅に開いて立ち、肘を曲げて腕を上げてみましょう。自分がコマの芯になったつもりで腕だけを右と左、交互に後ろにひいて、リズミカルに回します。

小西 ああ、気持ちいいです。肩から背中のあたりがほぐれていく感じ……。

富永 くれぐれも力を入れないで、ラクにね。1分くらい動いたら、おしまいです。さて、それではチューブを外してみましょうか。

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2014.11.06(木)
取材・文=嵯峨崎文香
撮影=鈴木七絵