前回、もう治ることはないとあきらめていた肩こりが、自分で治せると聞いて驚いたeCREAアンバサダーの小西俐舞ナタリーさん。肩こり改善のプロで『こりトレ』著者の富永喜代先生に、その方法を教えてもらうことになりました。まず、先生が考案したラバーチューブを体に装着するところからはじめます。

【INFORMATION】ベストセラーの肩こり対策本『こりトレ』の第2弾は腰痛対策! 11月17日(月)に発売する『腰トレ』には、付録の腰ベルトを使った腰痛改善メソッドが満載です。

ラバーチューブで姿勢がよくなって首すっきり

ストレッチ効果をさらに高めるラバーチューブは、触れて気持ちいいシリコン素材。安心の日本製です。

富永 『こりトレ』では7つのストレッチを紹介していますが、首が痛いという小西さんには第1ストレッチがおすすめです。まず、ラバーチューブの調整からはじめましょう。

小西 あ、このチューブ、触った感じがとっても柔らかくて気持ちいい。何だか癒される感じです。

痛み改善ドクター、麻酔科医師の富永喜代先生。肩こり、頭痛、腰痛、関節痛などの痛みを緩和する「富永ペインクリニック」を愛媛県松山市で開業。

富永 そう、身に着けるものだから感触にもこだわりました。これを自分に合った長さにしたら、端を結んで輪にします。体の前で8の字に交差させて手に通したら、背負うように後ろへ回して……。

小西 わ! 一気に背筋が伸びる感じ。つけたらものすごくラクになりました。冗談抜きでびっくりです。いったい、なぜですか?

富永 肩甲骨を寄せて上げて、正しい位置に戻すと、筋肉がゆるんで血行がよくなるんです。だから、瞬時にラクって思えるのね。

小西 とっても気持ちいい。これをつけて仕事してもいいんですか?

富永 もちろんです。でも、1日1分でOK。

小西 え、たったそれだけ……?

調整したラバーチューブをたすき状にかけます。その瞬間「うわー、気持ちいい!」と小西さん、思わず感激の声。

富永 正しい姿勢でいればこんなに気持ちがいいんだということを、徐々に脳に教えてあげればいいんです。それがわかれば、体は自然といい姿勢をとろうとする。最終的には、チューブなしで姿勢がよくなるのが理想ですから。小西さんくらいひどい肩こりになると、これを1日1分つけているだけでかなりの効果があるはずですよ。

小西 たしかに、これだけでもうすっかり体がラクになった気がします!

<次のページ> 脳に「気持ちいい」を感じさせるのがコツ

2014.11.04(火)
取材・文=嵯峨崎文香
撮影=鈴木七絵