Magnificent View #316
シュノンソー城(フランス)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ロワール渓谷に点在する綺羅星のごとき名城の中でも、特に高い人気を誇るのがシュノンソー城。何しろ、フランス国内の城や宮殿の中で、ヴェルサイユ宮殿に次ぐ集客を記録しているというのだから大したものだ。

 16世紀半ばに原型が作られたこの城は、その後、シェール川に架けられたアーチ橋の上に増築が重ねられる形で現在見られる姿となった。

 この城は、創建から19世紀にいたるまで、代々王室に関わる女性たちが城主を務めたことから「6人の女の城」という異名を持つ。正室が夫の死後に妾を追い出し城主の座に就いたり、暗殺によって夫を失った妃が喪服を身にまとい城内を徘徊しながら暮らしたり……。シュノンソー城の歴史はあまりにもドラマティックだ。

 ぜひ、橋田壽賀子の脚本で、この城をめぐるドロドロの愛憎劇をテレビドラマ化していただきたいもの。

Column

今日の絶景

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2014.08.12(火)