甘~いスイーツも南蛮文化の香り

  和菓子から洋菓子まで、天草にはスイーツがたくさん。地元の特産品を使ったジャムやお菓子は、お土産にも喜ばれそう。
 

いちじく

左は天草産のいちじくを使ったジャム(150g 648円)。右はいちじくを使ったお菓子。餅菓子「四郎の初恋(12個入り648円)」は天草エアラインやホテルなどで御用達の一品。「四郎の初恋サブレ(5枚入り389円)」は真ん中にジャムを入れた可愛らしいスイーツ。(いずれも、南蛮菓子工房えすぽると)

 日本に初めていちじくが持ち込まれたのは、天草。1591年に天正遣欧少年使節団を率いて帰国したポルトガル人神父が持ち帰ったのが最初。天草では、今でもいちじくのことを南蛮柿と呼んでいるのだとか。南蛮文化が花開いた頃に思いを馳せつつ、甘酸っぱさを味わって。
 

創作南蛮菓子

左:ポルトガルの国民食エッグタルトを、メイドイン天草で創作。鶏卵は地元の養鶏場から直接仕入れ、牛乳は天草の潮風の中で育った乳牛から絞ったフレッシュなもの。(194円)
右:日本に伝えられたカステラの原型、パオンデロー。ほどよい甘さと卵黄の濃厚な風味はカステラ以上。主原料の卵黄はもちろん天草産。(360円)

あか巻

熊本産小麦粉と九州産もち米、北海道小豆を使い、昔ながらの製法で手作りしているあか巻(540円~ イソップ製菓)

 ピンク色の見た目がなかなかインパクト大のスイーツ。口にしてみると、自家製あん入りのカステラをお餅で巻いた、優しい風味の和菓子。天草南部にある牛深地区の菓子店が、地元の漁師向けに腹持ちのいいお菓子を発案したものがベースなのだそう。
 

高浜サブレ

高浜にあるから、高浜サブレ。なんと1枚55円と価格も優しい。12枚入り810円。パッケージも天草らしい。(カトレア洋菓子店)

 クロスをデザインしたパッケージや、天主堂を描いた包装紙が天草らしい。歯触りはサクサク、味は素朴な甘さ。街中の普通の洋菓子店のお菓子は、リピーターの多い隠れた名品。

南蛮菓子工房えすぽると
所在地 熊本県天草市佐伊津町2140-8
電話番号 0969-23-6827
営業時間 9:00~18:30
定休日 火曜日
URL http://shop.amakusa-web.jp/amaame/

イソップ製菓
所在地 熊本県天草市志柿町2713
電話番号 0969-23-2185
営業時間 8:00~18:00
定休日 日曜日
URL http://isoppu.co.jp/

カトレア洋菓子店
所在地 熊本県天草市天草町高浜南467-5
電話番号 0969-42-0612
営業時間 7:00~20:00
定休日 無休

協力:熊本県天草市一般社団法人 天草宝島観光協会(天草観光ガイド「島旅」 http://www.t-island.jp/ )

2014.07.02(水)
文・撮影=芹澤和美