「惡の華」の漫画家・押見修造の初期作を実写化した青春映画『スイートプールサイド』で、毛深さに悩む同級生の女子と奇妙な関係になる主人公の男子高校生・太田を演じた須賀健太。『ALWAYS 三丁目の夕日』などの名子役から、19歳の青年に成長した彼が“新たな挑戦”を語った。

特撮ヒーローに会いたい一心で子役デビュー

――須賀さんが俳優になりたいと思ったのは、「電磁戦隊メガレンジャー」に出演していた子役の演技がきっかけだったそうですね。

 劇中で、当時の僕と同じ4歳ぐらいの子役のコが怪人にさらわれたところをメガレンジャーに助けられていたんです。それを見て、「ヒーローに会えるコがいるんだ」「どうやったら会えるんだろう」と思って。まだ幼すぎて、自分のなかにはTVとかドラマという概念がなかったですから。そうしたら、お母さんが児童劇団に応募してくれたんです。

――そして、1999年に4歳で子役デビューされますが、当時はやはりヒーローに会うことを目標にお仕事していたのでしょうか?

 逆にこの仕事を始めたら、特にそういうことは考えなくなったかもしれませんね。最初の2年ぐらいはエキストラみたいな感じで、数秒しか映らないことが多かったんですけど、それを見たお母さんや家族が喜んでくれたんです。小さい頃から目立ちたがりだった自分にとっても、うれしくもあり、どこか不思議な感覚でした。

――その後、2002年に香取慎吾、松岡充(SOPHIA)、加藤浩次共演のドラマ「人にやさしく」のキーパーソンとなる明役で注目されました。あの頃には俳優としての意識みたいなものが芽生えていたのでしょうか?

「人にやさしく」に出たことで、学校など、いろいろなところで注目されるようになったし、この仕事を続けていくきっかけとなりました。ただ当時はまだ、どこか面白い空間に来ているという感覚でしたね。いわゆるサラリーマンとは違う感じの大人がたくさんいて、TVで見たことのある人たちが、ワイワイしながらもの作りをしていて。今でもそうなんですけど、撮影現場がキラキラして見えたんです。その中で、自分は自分のやりたいことをやっている感じでした。でも、当時のインタビューでは「ラーメン屋さんや探検家になりたい」とか言っていたんですけど(笑)。

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2014.06.06(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央

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