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園の植物を使ったハーブティーが歓迎の挨拶

 渋谷区ふれあい植物センターは入園料100円(未就学児は無料)。ボタニカルスタンドは無料で立ち寄ることができます。ここでは、有機野菜を使用した自慢のピッツァをテイクアウトできるほか、スペシャルティコーヒーやハーブティーなども提供しています。

「私、小さいころは香りにすごく敏感だったので、強い香りが苦手で。ハーブとか自然由来の繊細な香りでないとリラックスできなかったんです。今でこそ香水なども嗜むようになりましたが、植物の香りは変わらず癒やし。レモングラスは特に好きなハーブで、爽やかな、スッと鼻に抜けるような香りが大好きなんです」(影山さん)

「当園自慢のハーブを使ったフードはもちろん、農の拠点でもあるので、アーバンファーミングをはじめるにあたって欠かせないアイテムも販売しています。特にこのLFC(ローカルフードサイクリング)はおすすめですね。自分の生活から出たゴミをこうしてコンポストで再利用できるんです。伝統野菜や固定種と呼ばれる自家採種によるタネを扱う野口種苗さんのタネも小分けにして販売しています。たくさんの人が気軽に農に触れるきっかけになってほしいですね」(小倉さん)

「自宅のキッチンから出た廃棄物が、新しい植物の命になり、そしてまた次のサイクルへとつながっていく。小さな循環だけど、ちょっとした日常のアクションが未来をつくると考えると、尊いことに感じられますね」(影山さん)

2024.04.08(月)
文=CREA編集部
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=遠山祐紀
スタイリスト=合田凪沙(ALCATROCK)