#293 Côte Ouest de Grande Terre
グランドテール島西海岸(ニューカレドニア)

 ニューカレドニアにおいて、日本からの旅行者が訪れる場所といったら、グランドテール島にある首都ヌメアを中心に、イルデパンをはじめとする離島がほとんど。フレンチシックな街並みと美しい海が、ニューカレドニアのいわば表看板という感じでしょうか。

 今回訪れたグランドテール島は、ヌメアを除けば、これまではほぼ素通りしてきちゃっていました。なんて、もったいないことをしていたの!? と、改めて訪れたこの島の深部ではオドロキと発見の連続が待っていました。

 グランドテール島は長さ約400キロ、幅約50キロのフランスパンのような形をした細長い島です。ヌメアから一歩踏み出せば、雄大な自然が広がっています。

 ヌメアからクルマで西海岸を北上すること約2時間半。入植者の子孫たちが開拓したブッシュに覆われたゆるやかな丘や、牛たちが草を食む牧草地の風景が車窓を流れていきます。“南の島ニューカレドニア”のトロピカルなイメージとは異なり、スケール感がありつつもどことなく乾いた風情。

 一気に島の半分近くまで北上し、最初に向かったのは西海岸のブーライユにあるデヴァ地区。ここは世界遺産のラグーンと自然保護区に指定された山や森、両方を備えた、天然のプレイグラウンド。グランドテール島において、ヌメア以外では唯一の五ツ星リゾート、シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・スパ&ゴルフリゾートでリゾートしながら、自然を舞台にアクティブに過ごすことができます。

2024.02.10(土)
文・撮影=古関千恵子