消費税UPだけじゃない!
アベノミクスショックをどうやって乗り切る?

 4月からの消費税8%スタートを前に、日本中が右往左往している今日この頃。でも、対策を講じるべきは消費税アップだけじゃなかった! 物価の急上昇に、保険制度の変更ラッシュ……。お金の最新知識を取り入れて、アベノミクス下での上手なマネープランを考えよう。

CLOSE UP[金投資]
Navigator ワールド ゴールド カウンシル リサーチ・アナリスト 津金眞理子さん

 古くから価値のあるものとして大事にされてきた「金」。非常時にも頼りになる資産を、今年は自分のポートフォリオの一部に組み込んでみよう!

有事に強い“金”で
景気に左右されないマネープランに

 金の魅力はその美しさと希少性にある。貨幣の価値は発行国の状況に左右されてしまうが、金は「有事の金」と言われるように、非常時に頼りになる資産として古くから人気を集めてきた。

「金の価値は、景気が悪いときや経済危機、オイルショックのようなインフレ時に特に上昇する傾向があります。株や為替とはほぼ逆の値動きをするので、他の金融商品と組み合わせて“分散投資の一つ”として資産に組み入れるといいでしょう。“景気に左右されないマネープラン”には欠かせない金融商品です」(津金さん)

 金に投資する方法はいろいろあるが、どれも値動きは同じ。津金さんは金を使ったマネープランのポイントを「資産全体の5~10%が最適な比率。他の金融商品とは違って、金は長期的に保有し、資産につねに組み込んでおくことで意味をなします」と語る。

 では金購入のベストタイミングは?

「長期投資の基本は分散です。タイミングについても同じことが言えます。金は値動きがあるものなので、“純金積立で毎月3000円ずつ積み立てる”“金のETFを1単位ずつ買っていく”など、購入のタイミングも分散させるといいでしょう。年金などの機関投資家も使っている手法です」(津金さん)

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2014.02.07(金)
文=生島典子
イラスト=浦野周平(Shu-Thang Grafix)

CREA 2014年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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