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#3 伸ばす過程も楽しめるウルフパーマ

 パーマは落ちていく過程も楽しむもの、という考え方で、数カ月先のことまで考慮し、大きめのカールが長期間持つようしっかりめにかけたパーマヘア。

 ベースはウルフカットで、前髪はややラウンドバングにし、全体的に根元からパーマをかけているのがポイント。顔周りにもバックにも動きが多く、勝手に“こなれた雰囲気”を演出してくれます。

 結んだりピンでアレンジするとまた違った表情が出るので、髪を伸ばしたいけれど途中で自分の髪形に飽きてしまうのが心配な人にもオススメ。

 ちょっと雰囲気を変えたいけれど、あまり短くはしたくないな、という人もぜひ。

オーダーとスタイリングのポイント

 ベースはバックが肩に付くくらいのウルフカットで、顔回りはリップラインあたりから切り込みを入れる。トップから中間の表面にレイヤーを入れる。前髪は目にかかるくらいの長さで、幅広にラウンドカット。15~20mmのロッドで、前髪も含めて、全体に根元から巻いてパーマをかける。スタイリングは全体を濡らして半乾きの状態にしたら、オイルを全体にもみこむ。

YANAGI’s Point

 実はモデルの方は毛量が少なめなので、ふわっと見えるような柔らかい仕上がりのパーマにしています。またストレートのボブベースで髪を伸ばしている方は、どうしてもトップが潰れてきてスタイルが決まりにくくなり、我慢できずに切ってしまうというケースが多いと思います。このスタイルのように、ウルフベースにレイヤーも入れていると表面に動きが出やすいので、飽きずに伸ばせます。

2024.01.18(木)
文=斎藤真知子