◆低用量ピルでコントロール
生理周期を整えるための治療薬としても有効
毎日決められた量を飲み続ければ、排卵を抑え一定周期で必ず生理がくるようになる低用量ピル。「避妊薬として知られているピルですが、今では生理痛の治療薬として保険適用にもなっています。不規則な生活やストレスで周期が乱れがちな働く女性の強い味方です」(出井先生)
Q：“避妊薬”のイメージが強いけど他にどんなメリットがあるの？
PMS(月経困難症)の軽減や生理不順の改善、子宮内膜症の予防、さらに子宮体がんや卵巣がんにかかるリスクが低下するなどのメリットがわかっています。今すぐではないけれど、将来妊娠したい女性が自分のからだをコントロールするのに役立ちます。
Q：簡単に手に入るの？
処方薬なので医師の診断が必要。いろんな種類があるので医師と相談の上で自分に合ったものを選んで。
Q：副作用の心配はないの？
低用量ピルの場合はほとんどないとされていますが、吐き気やむくみ、血栓症を発症するケースも。医師の診断を仰ぎながら服用しましょう。
お話をうかがったのは……出井知子先生 (ともこレディースクリニック表参道 院長)
日本産科婦人科学会専門医、医学博士、母体保護法指定医。大学病院で主に婦人科がん治療の臨床と研究に従事した後、2008年に開業。2児の母。
2014.01.21(火)
text:Miho Katsuki
photographs:Hirofumi Kamaya
illustration:Yoshiko Saito
design:Chiharu Kumagai
supervision:Tomoko Idei
