「ANA スイートラウンジ」の3つのフロアで極上の待ち時間を

 ANAのファーストクラスラウンジ、「ANA SUITE LOUNGE」は、3つのフロアで構成されている。4階がエントランスとメインフロアで、ソファ席やバーカウンター、ナッピング(昼寝)エリアなどがあり、3階はダイニングスペース、2階にシャワールームが設けられている。

 デザインのコンセプトは「一期、一会」。日本を代表する建築家の隈研吾氏が監修し、“積み重ねた時間”と“きらめきの瞬間”が融合する、ANAならではのおもてなしの空間となっている。

 ラウンジのレセプションで受付を済ませたら右側へ。和風庭園の竹林を模した「ANA SUITE LOUNGE」のエントランスがある。ちなみに、左側に行くと次回ご紹介するビジネスクラスラウンジ、「ANA LOUNGE」だ。右側の竹林を抜けるとコンシェルジュカウンターがあるので、困ったことがあったらこちらへ。

 ラウンジ内にはソファ席をメインに約360席が用意されていて、ほぼすべてにコンセントとUSB充電口が配されている。

 間仕切りの奧には静かなプライベートエリアや、ナッピングエリアもあって、長時間の滞在でもゆっくり休むことができる。

 食事をしたいときは、エレベーターで階下(3階)のダイニングエリアへ。サラダやおにぎり、いなり寿司、パン、スイーツなどのビュッフェの他に、LIVE キッチンやヌードルバーもあり、飲み物もシャンパンからワイン、日本酒、スピリッツ、ソフトドリンクまで各種自由に楽しむことができる。

 ヌードルバーのラインナップは、そば、うどん、カレーの他に、カルボナーラやマカロニグラタン、サーモンいくら丼、牛丼、ビーフバーガーなど。季節や時間帯によって変わるセット形式の食事サービス「SUITE DINING」には、ラウンジシェフ特製クロックムッシュをはじめ、焼き魚セットなどがある。

 ヌードルバーで直接注文するか、ダイニングスペースのテーブル席に座ったまま、スマートフォンなどでQRコードを読み込んで「お食事オーダーシステム」から注文すれば、シェフが目の前で調理してくれて、作りたての料理が提供される。

 夜のフライトなら、早めにチェックインして、1日ここで過ごすというのもいいかもしれない。

2023.09.15(金)
文・撮影=たかせ藍沙