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 今年5月に行われた「G7サミット」の開催地となったこともあり、今国内外から再注目を集めている広島県。前回に引き続きは、県北部の3エリアにある観光地や名物グルメ、絶景に伝統芸能などを全4回に分けてご紹介します。

 今回ご紹介するのは広島県北部に位置する安芸高田市。そこは、夜神楽と温泉を堪能できる癒しの里でした。

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安芸高田市は「新舞」の発祥地とされている

 安芸高田市は、西日本一の戦国大名、毛利元就がその生涯を過ごした地。そのため、毛利氏ゆかりの史跡が数多く残されています。

 この地で今も地元の人々に受け継がれているのが「ひろしま安芸高田神楽」。神楽は全国各地に様々な形で伝えられていますが、神楽には戦前に舞われていた「旧舞」と、戦後に登場した「新舞」と呼ばれる2種類があり、安芸高田市は「新舞」発祥の地とされています。

 美土里町にある「神楽門前湯治村」は安芸高田市自慢の神楽をテーマとした施設。天然ラドン温泉をはじめ、日本最大の神楽専門ドーム施設「神楽ドーム」があり、年代問わず多くの方が訪れる人気スポットです。格子づくりの宿屋が軒を連ね、宿泊も可能。どこかノスタルジックな雰囲気が感じられる街並みです。

神楽門前湯治村

所在地 広島県安芸高田市美土里町本郷4627
https://toujimura.com/

2023.07.23(日)
文=根津香菜子