料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、ベテランフードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。

 冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?


 関東、ようやく梅雨明けしました……ね!(2019年7月29日現在)

 去年より30日も遅い梅雨明けとのこと、夏らしいメニューに心が飢えておりました。

 きょうの昼はツナトマトそうめんでも作りますか。

 そう、マンガ『きのう何食べた?』でシロさんが作ってたアレです。

 彼はマヨを入れてましたが、私はツナ缶に粗く刻んだトマト、そうめんつゆに酢を少々、ゴマ油で和え麺に。からいのが好きならラー油を加えてもおいしい。薬味はミョウガ、大葉、キュウリ、クレソンなど。

 私はエゴマの葉を入れるのに最近ハマっています。独特の香味と苦みが強く、蒸し暑い時期になんか胸がスッキリするんですな(ちなみに上の写真はそうめんならぬ、冷やむぎを使用。そうめんより太くて、食べでがあります)。

 たっぷりの薬味をきざんで、あれこれのせる。

 冷やし中華も薬味や具はたくさんがうれしいですね。丁寧に細く切られていると触感もよくて、実においしい……けれど、言うは易く行うは難し(笑)。

 自分でやるのは面倒な作業でもあります。しかし長梅雨のせいで、どうにもこういうものを作りたい欲が蓄積されていました。

 料理に関する細々したことが、気持ちの上で難なくできるときと、どうにもうっとうしくてかなわないときと、私は極端に分かれます。

 以前はそんな自分が嫌でした。「自分はなまけものの性分なんだな」と、自らを責めるような気持ちになることも。けれどフト、思えたんですね、「やりたくないものは仕方ない」と。

 自分を高めようと発起して、克己するのは仕事関係だけでじゅうぶん。それ以外の時間は自分をラクにすることを第一にしなくちゃ、元も子もない。

2019.08.15(木)
文=白央篤司