家にいながらお昼がうなぎって、なんだか特別。しかも、職人さんがさばいて焼いてくれた技をお取り寄せで手軽に再現することができるなんて!

 その魅力をうなぎの伝道師・高城久さんに聞きました。


うなぎがうちにやってくる!
自分の流儀で楽しもう

「家で食べるうなぎは
自由に楽しめるのが魅力です」
――高城久さん

 うなぎと“お取り寄せ”には意外と古い歴史があります。

 例えば、今回ご紹介した「日本橋いづもや」なら、ゆうに40年は通販をやっていると三代目から聞きました。

 これは、界隈に海外赴任をする人が多く、赴任先に持参したり、お土産にしたいという声から真空パックを研究し、そのまま配送も始めたからなのだとか。

 そんなふうにお取り寄せしたうなぎを、どう食べるのがおいしいのかと聞かれることがあります。

 答えは「ご自由に」。

 お店ではごはんとのバランスや容器に至るまで、様式ができ上がっているのがうなぎの魅力でもあります。

 が、おうちで食べるうなぎなら、どんなふうに食べたっていいのがお楽しみ。

 器やごはんの量、飲み物など、自分流で楽しみましょう!

 次ページからは、お取り寄せできる絶品うなぎをご紹介します。

うなぎのお取り寄せ
極意三カ条

#1 専門店、養鰻(ようまん)場を選ぶ
うなぎ専門店なら、工場ではなく職人が焼いたうなぎが送られてくるのでおすすめです。養鰻場も自分たちで育てたうなぎは、やはりていねいに焼いて出荷しているはずで、信頼大。

#2 注目ブランドを知る
ブランドを名乗るには一定の条件をクリアしなければならず、やはりブランド名があるのは信頼できます。今なら「横山さんの鰻」「鰻楽」「和匠うなぎ」などがおすすめです。

#3 欠品でも待つ!
夏はうなぎ人気が急上昇。特に土用の丑の日(今年は7月27日[土])前後は、ていねいに仕事をしている店ほど「欠品」も多くなります。すぐに食べたいと思わず、気長に待ちましょう。

2019.07.08(月)
Text=Mei Hojo
Photographs=Wakana Baba
Food coodinate & styling=Nobuko Nakayama(peddle)

CREA 2019年8・9月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

日々のごはんのお取り寄せ。

CREA 2019年8・9月合併号

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日々のごはんのお取り寄せ。

定価820円

忙しい日々のなかで、毎食完璧な食卓を準備するのは大変なもの。特別じゃなくていいから、気取らない“いつものごはん”を朝・昼・夜のどこかで用意ができたなら、きっとその日はいい一日だと思えそう。そんな等身大の幸せを叶えてくれる、とっておきのお取り寄せ号ができました。50人のお取り寄せ上手が教えてくれた全国のおいしいものを、ぎゅっとお届け!