ここ数年、一躍注目を浴びている食材が米粉。

 米粉のおやつ作りは、実はとても簡単。混ぜすぎやこねすぎの心配がなく、作業後の洗い物も生地がさらさらしているので楽チン。

 お菓子・料理研究家/フードコーディネーターの森崎繭香さんがこのたび上梓した『米粉で作るうれしい和のおやつ』(立東舎)には、米粉と和の素材が出会ったスイーツの作り方が満載。

 その中から、おすすめの4種のレシピを特別にご紹介します。


◆米粉のういろう四種

 もちもちとした食感で全国にファンが多い和菓子。ここでは、パウンドケーキの型を使って作ります。

 小豆をのせた京都風からスタンダードまで、4つの味がそろいました。

●水無月風

  京都では6月の最終日に、年の後半の無病息災を祈って「水無月(みなづき)」という和菓子を食べる風習があります。

材料
(18×9×高さ6 cm のパウンド型1台分)

・製菓用米粉:100g
・てんさい糖:70g
・水:160g
・甘納豆(市販):100g

下準備

 パウンド型の底にオーブンシートを敷く。

作り方

(1) ボウルに米粉、てんさい糖を入れてゴムべらで混ぜる。

(2) 分量の水を少しずつ加えて混ぜ、なめらかになったら大さじ3程度取り分けて、準備した型に残りを流し入れる。

(3) 蒸気の上がった蒸し器に入れて中火で30分蒸す。

(4) 蒸し器から取り出し、甘納豆を全面に敷き詰め、(2)で取り分けておいた生地をよく混ぜてから回しかける。

(5) ふたたび蒸気の上がった蒸し器に入れて強めの中火で20 ~ 30分蒸す。

(6) 完全に冷めたら、ぬらしたペティナイフを型に沿わせて入れる。端からナイフでういろうを押し、型からはがしながら、型を傾けてういろうを裏返しで取り出す。

(7) ぬらしたペティナイフで食べやすい大きさに切る。

保存方法

常温で翌日中。

2019.05.13(月)
撮影=公文美和
スタイリング=駒井京子