繊細な味わいと
しっかりしたボリューム

●無碍山房 Salon de Muge

先付、お造り、海老真丈の椀物、一段重、鯛と季節野菜の炊き込みご飯の時雨弁当 6,000円。

 常に進化を続ける料亭・菊乃井が、本店の隣に茶房を開いたのは2017年4月のこと。

庭には見事なしだれ桜。

 主人の村田吉弘さんが隣家が売りに出たことを知り、庭にある古木の桜を眺めながらコーヒーを飲みたいと、ふと思ったことがきっかけだったという。

 やるなら徹底的にというのが村田流。

カウンターは庭を眺める特等席。床に敷いた、一枚ずつ色のニュアンスが異なる織部焼タイルの緑もまた美しい。

 数寄屋建築の第一人者・中村外二工務店と、京都を代表する庭師・明貫厚さんと共にモダンな空間へとフルリノベーションした。

13時30分から始まる喫茶で供される“無碍山房濃い抹茶パフェ” 1,300円は抹茶好きにはたまらない濃厚さ。

 料理は本店の名物として知られた時雨めし弁当を進化させた時雨弁当。

 八寸や焼物、炊き合せなどが華やかに盛り込まれた一段重は、繊細な味わいと同時にしっかりしたボリュームで、もてなしの心が凝縮されている。

オブジェは彫刻家・名和晃平さんの作品《Particle-Mirai》。

無碍山房 Salon de Muge
(むげさんぼう サロン・ド・ムゲ)

所在地 京都市東山区下河原通高台寺北門前鷲尾町524
電話番号 075-561-0015(予約専用)・075-744-6260(問い合わせ)
営業時間 〈ランチ〉11:30~13:00(予約制)、〈喫茶〉13:30~18:00(17:00 L.O.)
定休日 火曜
http://kikunoi.jp/kikunoiweb/Muge/

Feature

京都で食したい最高の午餐

文=CREA Traveller編集部
撮影=志水 隆

この記事の掲載号

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。