ラテン語の「古い町」を由来とする名を持つ町「オルヴィエート」。
紀元前、古代エトルリア人が侵略者から身を守る為に断崖絶壁の丘の上に築いたこの町は、悠久の時を経て今なお毅然と古の美しさを保ちつつそこにあります。
“世界一美しい丘上都市”とも言われる風光明媚なこの町は、ローマから約1時間、旅行者には少しわかりづらいバスやレンタカーを使わずに、電車だけで気軽に行ける場所でありながら、ローマとはまた違った、イタリアの古き良き町を見ることができます。
そんな「オルヴィエート」をご紹介します。
孤高の美しさを誇る
オルヴィエートの魅力、楽しみ方
オルヴィエートはイタリアのほぼ中央のウンブリア州の南端に位置します。ローマから鉄道で約1時間、日帰り観光でも十分行ける近さです。
駅が町のすぐ下にありますので、町までの行き方に迷うこともありません。
丘の上にある町へ上がるには、ケーブルカーが便利です。乗り場は駅前のロータリーにあります。ケーブルカーを降りたら、坂道を上りつつ、町の中心に向かいましょう。
間もなく私たちを迎えてくれるのが、中世に建てられた町の大聖堂。ゴシック建築の壮麗な大聖堂は圧巻、まさに町のシンボルです。
文・撮影=藤原亮子