日本およびアジアに全6施設を展開する「星のや」は、土地の利を生かし、独自の世界観でゲストを出迎える、非日常感を追求したラグジュアリーホテルだ。

 そんな「星のや」では、ひとり旅をより充実したものにしてくれる多彩なプログラムが用意されている。自然の中で身体を動かすことでリフレッシュしたり、オリジナリティある習いごとに挑戦してみたり。

 ふらりと旅に出たい。そんなときこそ、ワンランク上の滞在をぜひ「星のや」で。


江戸の女性の嗜みと
美の意識を学ぶ

◆星のや東京

お稽古やスパトリートメントを通して、江戸の女性が大事としていた教養や美しい所作、美への意識などを身に付けることを目指す、1泊2日のプログラム“江戸美人滞在”。宿泊者のみ1日1組限定、2019年4月1日(月)より開始。料金は1名 98,000円(税・サ別、宿泊料別)。

 玄関で靴を脱ぎ、畳にあがる。そんな日本の生活文化を継承する日本旅館の“和のおもてなし”を追求しているのが「星のや東京」だ。

 都内の中心部・大手町という立地ながら、完璧なまでに都会の喧騒をシャットダウンし、非日常の世界へと誘ってくれる。

 そんな星のや東京では、江戸の女性の嗜みと美の意識を学ぶ1泊2日の滞在プログラム“江戸美人滞在”を2019年4月1日(月)から開始する。

旬の江戸野菜と魚貝を味わう特別朝食“江戸美人御膳”。馬込半白キュウリや早稲田みょうがなどの江戸野菜を使った小鉢やサラダ、鰆や鮭などの焼き魚、あさりやあみえびを使った佃煮など。季節の江戸野菜と旬の魚貝を取り入れ、体の内側からキレイを目指す献立。

 この滞在プログラムに含まれるのは、江戸の女性が嗜んだ4つのお稽古の体験、そして米糠から精製したオイルや椿油を使ったスパトリートメント、季節の江戸野菜を使った特別朝食“江戸美人御膳”だ。

 気になるお稽古体験は、三味線、茶の湯、季節の室礼、折形(おりがた)の4つ。江戸の女性たちが嗜んだこれらの体験を通して、美しい所作などを学ぶことができる。

 例えば三味線体験では、江戸の町で発展した箏曲流派である山田流の箏曲萩岡派四世・萩岡松韻氏監修のお稽古を通じて、初めて三味線に触れる人でも一曲弾けるようになること、茶の湯では、作法だけでなく「主客対等」という日本独自のおもてなしの精神を身につけることを目指す。

季節の室礼のお稽古では、江戸幕府が定めた五節句の意味を教わり、設えには四季折々の草花を使って、その節句に合わせた飾りの設え方を体験。宿泊中の客室に飾るだけでなく、自宅に持ち帰ることも可能。

 また、千代紙で贈りものを包む折形は、人にものを贈るという文化の始まりといわれているのだそう。この折形を体験できる道具が客室に用意されるので、紙幣やワインボトルの包み方などを習得することで、ふだんの生活にも役立てられるはず。

スパトリートメントの最後のメニューは、保湿効果の高い椿油と本つげ櫛を使い、髪にうるおいと艶を与えるヘアトリートメント。至福のフェイシャル&ボディトリートメントと合わせて、全身トータルビューティーを叶えてくれる。

 プログラムのもうひとつのハイライトが、米糠オイルと椿油を使ったスパトリートメント。

 江戸の女性たちは、肌をしっとりと潤わせるといわれていた米糠を布袋に入れ、顔や体を洗っていたことから、このプログラムでは、フェイシャルと米糠から精製したオイルを使ったボディトリートメントを施してくれる。

 泰平の世といわれた江戸時代。人々の暮らしは豊かになり、江戸独自の娯楽、文化や芸術が発達。また、庶民も教育やお稽古を受ける環境が整った時代でもある。

 そんな環境下、江戸の女性たちは、外見の美の意識もさることながら、内面を磨くことにも精を出すようになったといわれている。

 星のや東京のこの“江戸美人滞在”プログラムは、こうした江戸の女性の意識の高さを、現在の女性に向けて発信すべく考案されたもの。

 江戸の女性に倣い、ぜひこの機会に贅沢な自分磨きの時間を設けてみてはいかが?

星のや東京

所在地 東京都千代田区大手町1-9-1
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
https://hoshinoya.com/

文=立花奈緒(ブレーンシップ)