現在好評発売中のCREA1月号では、思わずこのままずっとこもりたくなる、「居心地のいい部屋」を特集。快適な暮らしをしている方々のお宅拝見から、インテリアやグッズの選び方、おもてなしのためのレシピなど、幸せを感じる部屋づくりのヒントが詰まった一冊となっている。

 そして今回、CREA WEBが紹介するのは、「星野リゾート」の居心地のいい部屋。おもてなしの心が随所に込められた客室は、日常を忘れてホッとひと息つけて、こもりたくなる空間だ。


モダンな空間に
日本の伝統美と匠の技が光る

◆星のや京都

元々は、京都の豪商で貿易商の角倉了以のライブラリー兼住居があったとされる場所に建てられた水辺の私邸は、まるで別荘のようなリゾート感。

 風光明媚な京都・嵐山。その名所、渡月橋から小舟に乗って大堰川を溯ると、嵐峡の奥にたたずむ水辺の宿「星のや京都」にたどり着く。

 外界から隔絶された非日常の空間は、水辺の私邸として、プライベート感を味わえる宿だ。

 客室には大きな窓があり、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、自然の中で四季折々の風情を堪能できる。

春夏秋冬、季節によって表情を変える美しいリバービューは、いつ訪れても新鮮な喜びを与えてくれる。

 客室の随所に日本の匠の伝統的な技が息づいている。

 寝室を彩るのは伝統美術紙の京唐紙。差し込む自然の光を柔らかに受けて、散らし、繊細に光り輝き立体的な文様の美しい陰影を作る。

 室内に射す光の移り変わりが、さまざまなゆらぎの表情を見せ、時間の経つのを忘れさせてくれる。

この唐紙は、現在では京都に2つしかない唐紙業者のひとつ「京からかみ丸二(まるに)」が、手擦りで制作したもの。

 そして室内をやさしく照らすのは、木製の枠組みのある灯り。

 温かさと落ち着きをもらたしてくれるこの照明の骨組みはすべて手作業。熟練の技を持つ職人によるものだ。

 和室付き客室には、神代杉や神代松を使った嵯峨野の竹林を感じさせるデザインの畳ソファがある。

 古代ギリシャの寝椅子をヒントにデザインされており、日本間ならではの低い目線でくつろげる。

特別室「月橋」。この畳ソファは軽いため、レイアウトを自由に変えることもできる。

 たまには日常を離れて、日本の伝統美を感じながら、ゆったりと“現代を休む日”を過ごしてみたい。

星のや京都

所在地 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話番号 0570-073-066
https://hoshinoya.com/kyoto/

文=梅森 妙