今回は、歌劇の街・宝塚の新しいカフェをご紹介しましょう。「アン ベルジェ モンクゥ」。不思議な店名は、フランス語で「行方不明の羊飼い」という意味。

 阪急今津線逆瀬川駅に近い、雑居ビルの2階。アピア3横の路地を入った所に階段があり、その脇にさりげなく置かれた看板が目印。

 2階に上がると、ガラスの扉越しにやわらかな外光が入る店内の様子が見えます。扉の内側には、羊の毛がフサフサ。店内は壁も床もカウンターもまだらなブルーグレー。

 不思議な世界へ足を踏み入れる感じです。でも、とても穏やかなほんわかした雰囲気。ブドウをイメージしたというカラフルな照明が可愛い。

 オープンは、2018年10月5日。店主・永田美絵さんは、「カフェギャラリーではなく、カフェ&パラダイスなんです」と微笑みます。取材時には「7daysshow」によるアクセサリーや雑貨の展示販売を開催中でした。

 大人のための個性溢れる素敵なモノが飾られており、コーヒーを飲みに来て、一目で気に入って購入される方も。訪れる度、何があるか楽しみなパラダイスなのです。

「コンクリートの壁は、ブルーを混ぜたオリジナルの色で、夫婦ふたりでわざとムラを作って塗りました」

 2018年にあった北摂地震の影響で職人がつかまらず、内装工事がなかなか進まなかったのだそう。

 これからは、夫妻の作家活動のサロン的な場として、展示だけでなく、様々な企画をやっていきたいと言います。

2018.12.22(土)
文・撮影=そおだよおこ