スペインのほぼ中央にある首都マドリードは、スペインの文化・経済の中心地だ。

 大航海時代の16~17世紀に栄華を極めた街でもあり、当時の美しい建築物や庭園が今も残されていて、旅行者でも気軽に観光することができる。まずは街の要所をご紹介しよう。

 マヨール広場は、かつては街の公示の場であり、闘牛や祭りが催され、市場が開かれていた場所だ。この日は週末ということもあって大勢の人々が集っていた。

 カフェでおしゃべりしたり、ショッピングアーケードで買い物をしたり、しきりに写真を撮ったり。大きな広場の一角ではミニオーケストラが青空コンサートを開いている。美しい BGMも手伝って、広場は笑顔であふれていた。

 レティーロ公園は、カスティーリャ王国のフェリペ4世のために17世紀に造られた王族の公園。今は一般公開されていて市民の憩いの場となっている。

 四季折々の花が美しく手入れされた公園内には、温室のクリスタル館や、アルフォンソ12世の記念碑を囲む池、カフェなどがあり、池ではボートに乗ることもできる。

 数々のオペラが上演される王立劇場は、1850年に建てられた歌劇場。現在はオペラだけでなく、音楽コンサートやバレエなども催されている。

 1997年に改装されたものの、ボールルームなどは改装前の姿をそのまま残している。かつてのダンスホールはレストランとなっている。

 また、劇場の歴史や、舞台機構の図解など、さまざまな裏側を知ることができる情報室もあって、舞台を観るためだけでなく、見学するだけでも訪れる価値がある建築物だ。

 館内を一通り案内してくれるガイドツアーも毎日開催されている。

 もうひとつ、マドリードを代表する建築物が、アルムデナ大聖堂。1879年に設計され、1883年に着工し、110年後の1993年に完成した。

 当初設計されたフランス・ゴシック様式は、紆余曲折の後に変更され、最終的に1944年に公募して現在の建築デザインが決められた。地下にはネオ・ロマネスク様式の大規模な埋葬所がある。

 大聖堂は、外からは全体を見ることが難しいほど壮大な規模。中に入ってその大きさを実感してほしい。

Teatro Real(王立劇場)

所在地 Plaza de Isabel II, s/n, 28013 Madrid
http://www.teatro-real.com/en/

2018.12.05(水)
文・撮影=たかせ藍沙

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