1904年創業の陶器店でお土産探しを

 スペインらしい陶器を買いたい。でも、いかにもお土産風のものは避けたい……。という方にぜひお勧めなのが、今回ご紹介するショップ「アンティグア・カサ・タラベラ」です。

お店があるのは、車一台が通るのがやっとの狭い通りで、少し分かりにくいので注意して。写真では開いている入口ドアは、普段は閉まっているので、ドア脇のベルを押して開けてもらう。
入口前の歩道には、文化的価値のある老舗としてマドリード市が認めた店舗に与えられるプレートが埋め込まれている。

 入口の古めかしいドアの外からは、内部の様子がほとんど見えないので、ちょっと躊躇するかもしれませんが、一歩中に入れば「そうそう、こういうお店で買いたかった!」と納得すること請け合いです。

一歩入れば、そこは陶器に埋め尽くされた店内。タイルが埋め込まれた床は創業当時のまま。天井のポスターもレトロ感満載だが、それもそのはず、1929年からそこに貼られているのだとか。

 1904年の創業時からほぼ変わっていない店内は、壁にも棚にもぎっしりと陶器が並べられ、またそのひとつひとつが、それまでに見たお土産屋さんの商品とはまるで違う味わいを醸し出しているのに気づけば、わくわく感はいや増します。

文・撮影=坪田みゆき
写真提供=Antigua Casa Talavera