チェックイン後、まずは携帯電話やパソコンなどのデジタル機器を預ける――。

 非日常感を追求したラグジュアリーホテルブランド「星のや」では、自分と向き合う時間を得るプログラムとして、各施設の地域特性を生かした“脱デジタル滞在”をこれまで多数提案してきた。

 デジタル機器を手放すだけで日常から開放されたかのような気分になるが、さらに各宿オリジナルのプログラムを体験することで、心身ともにリフレッシュできるとリピーターも数多い。

 そこで今回は、この冬体験したい“脱デジタル滞在”プランを厳選してご紹介!


江戸の昔から伝わる剣術を学ぶ

◆星のや東京

江戸時代から続く剣術の稽古に没頭し、雑念を払う1泊2日の滞在プログラム“脱デジタル滞在~武士の鍛錬~”は、2018年12月1日(土)からスタートする宿泊者限定のプラン。1名 68,000円(税・サ別、宿泊料別)。ホームページより14日前までに要予約。

 軽井沢・京都・竹富島・富士の「星のや」でこれまで提供してきた“脱デジタル滞在”プログラムが、「星のや東京」でもこの冬から体験できるようになった。

 星のや東京のオリジナルプログラムは、江戸時代の武士の鍛錬を取り入れたもの。剣術の稽古に没頭し、雑念を払う1泊2日の滞在プログラム、その名も“脱デジタル滞在~武士の鍛錬~”だ。

 江戸に暮らした武士の心構えや鍛錬を取り入れることで日頃のストレスを忘れ去り、集中力や精神力を養うことができないか、との想いでこのプログラムは誕生した。

 このプログラムのメインとなるのが、江戸の剣術流派のひとつ“北辰一刀流”師範による剣術稽古と目覚めの黙想だ。

稽古では、まず剣の構えや足さばきといった、剣術動作の基本につながる雑巾がけを行い、その後、模擬刀を使った素振りなどの基礎稽古を行うことで剣術の正しい型を身につける。

 剣術の基礎稽古は、日頃デスクワークで固まりがちな肩まわりを動かし、身体を安定させるために体幹を意識して行う。そのため稽古の終わりには、普段とは異なる心地よい疲れを感じられるという。

 そして翌日は、早朝から静けさに包まれた部屋で黙想を行い、呼吸・姿勢・心を調える。室内には沈香(じんこう)の香木が焚かれ、ほのかな香りに包まれながら、心を落ち着け、稽古に向けて集中力を高めていく。

頭や首、肩を中心とした全身のオイルトリートメントが、質の良い眠りへと導いてくれる。また、大手町の地下1,500mから湧き出る天然の大手町温泉では、身体を芯から温めることができる。

 そしてこのプランには、スパトリートメントと温泉利用、“Nipponキュイジーヌ”とお茶のペアリングの夕食、朝食が含まれている。

 就寝前にスパトリートメントを受け、ゆっくりと温泉に浸かれば、稽古の疲労だけではなく、普段の疲れも吹き飛んで、心身ともにリフレッシュできること間違いなし。

夕食は、季節の食材とフレンチの技法をかけ合わせ、魚介類をふんだんに使ったフルコース“Nipponキュイジーヌ”。江戸に住む上流階級の武士の間で、お茶の味や香りの違いを見極めて品種や産地を当てる“闘茶(とうちゃ)”と呼ばれる遊びが盛んだったことに発想を得て、料理に合わせたお茶のペアリングを提供するという趣向もおもしろい。

 この滞在中に体験する剣術や黙想などのプログラムは、日常生活やビジネスシーンで不安やストレスを感じたときに気持ちを落ち着けるヒントにもなるはず。

星のや東京

所在地 東京都千代田区大手町1-9-1
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
http://hoshinoya.com/tokyo/

文=立花奈緒(ブレーンシップ)