「弱虫ペダル」「少年ハリウッド」、そして「刀剣乱舞」……、人気の2.5次元ステージを中心に活躍する玉城裕規。端正なルックスに加え、ミステリアスかつ妖艶さも魅力である彼の俳優活動について聞く第1回。

映画『ONLY SILVER FISH』に出演

――沖縄出身の玉城さんにとって、幼い頃の夢は?

 おかんが美容師さんだったこともあり、どこかで美容師になりたいと思っていました。じつは物心ついた幼稚園の頃、東京に住んでいて、おかんが経営していた美容院でよく遊んでいたんです。小学2年ぐらいのときに、沖縄に戻ったんですけれど、その前の2、3歳の頃の沖縄の記憶は、ほとんどありませんね。あと、一番になりたくないというか、できるだけ目立たず、二番手になりたいと思っているような変わった子でしたね(笑)。

――その後、俳優を目指すきっかけは?

 小学3年生の頃、ちょうどSPEEDさんが流行っていたこともあり、友達と一緒にアクターズスクールに入ったんです。でも、すぐやめてしまいました。そこからはずっとサッカーをやっていて、中学から高校に行くときに、ふわっとですが、将来のことを考えるようになったんです。そんなときに、「受験勉強の息抜きでレイトショーでも観に行こか?」と、おかんが窪塚洋介さん主演の映画『GO』に誘ってくれたんです。貸し切り状態だった映画館で、その世界観に圧倒され、単純にスクリーンの向こうの世界がうらやましいと思いました。それを機に、役者の道を目指すようになりました。

2018.11.23(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=泉脇崇(Lomalia)
衣装=瓢子ちあき