目利きの日本人店主が選ぶ
ハイクオリティな台湾ブランド

 MRT忠孝新生駅の近くにあるカルチャースポット「華山1914文化創意産業園区」。ここは広大な敷地の中にレストランやカフェ、セレクトショップ、ギャラリーなどが集まり、若者たちに人気のスポットとなっています。

 その入口そばに建つ赤レンガの建物が、今回ご紹介する「富錦樹 華山概念店 Fujin Tree Landmark」です。

 「富錦樹」という店名は、本店のある「富錦街」という通りに由来します。この通りは美しい街路樹で知られていますが、「富錦樹」がオープンしたのをきっかけに、個性的なカフェやレストランなどが次々と誕生しました。富錦樹グループの代表であるジェイさんは、この通りのブームを創り出した人物です。

 ここ「富錦樹 華山概念店 Fujin Tree Landmark」は、2年ほど前にオープン。カフェを併設したライフスタイルショップで、ジェイさんの奥様である向原緑さんが商品をセレクトしています。

 緑さんによれば、ここは若者たちや外国人観光客が数多く訪れるので、リーズナブルで購入しやすい台湾ブランドをメインに扱っているとのことです。

 店内にはオリジナルのチャイナシューズや小籠包のイラスト入りコップをはじめ、台湾人デザイナーが手がけたアクセサリー、キャンドル、ヴィンテージのコップ、日本でも評価の高い鄭恵中氏のリラックスウェアなどが並びます。素敵な台湾ブランドの数々に、思わずうっとりしてしまうはずです。

 「台湾のデザイン業界はここ数年で一気にレベルアップしました。店ではそうしたデザイン力やクオリティの高さがさりげなく伝わるモノを中心に選んでいます」と語る緑さん。

 彼女は全世界の人々に台湾ブランドの魅力を知ってほしいという願いを抱いています。今後はオリジナル商品の開発にも力を入れていくとのことです。

2018.09.27(木)
文・撮影=片倉真理