JR京都線の摂津富田駅、阪急京都線の富田駅から東へ歩くこと約10分。「麦のかほり」は、閑静な住宅街にある小さなパン屋さんです。

 木のドアを開けると、平台には小ぶりなパンが少しずつ、ずらりと25種類から30種類。奥の厨房から焼きたてのパンが次々に並べられます。

 正面には、2種類のフランスパン、バゲットとバタール。こんがり焼き込まれていて、とてもおいしそう。ツヤツヤしたあんぱんやクリームパン、クロワッサン、デニッシュやソーセージパンもあって、色々食べてみたくなる。すべて、ご主人・山尾健人さんがひとりで作っています。

 山尾さんは、1987年生まれ、地元・高槻市の出身。中学生の時に漫画『焼きたて!!ジャぱん』を読んでパンに興味を持ったと言います。

 パン職人になりたいと製パン学校で学んだ後、国内産の小麦を使い、安心・安全のため添加物不使用で知られる高槻市の「パラダイス&ランチ」で5年、そこから独立した加川慎二シェフの大阪市北区中崎にある「ブーランジェ エス・カガワ」で5年働いて独立。

 念願だった地元で自店をオープンしたのが、2018年2月3日。住宅街で、朝7時から開いている素敵なパン屋さんです。

 「パンを作るのが大好き」と、朝4時前からずっと休まずにパンを焼き続ける山尾さん。生地はすべて無添加。「パン生地をおいしいと感じてもらいたい」とシンプルな配合で、イーストによる発酵を見極めたパン作りに力を注いでいます。「天然酵母でなくても、おいしいパンができるんですよ」とにっこり。

2018.06.17(日)
文・撮影=そおだよおこ

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