LOVE:から揚げ定食
行列必至の焼き鳥屋さんランチ

やきとり宮川|茅場町

 鶏のから揚げ定食について夜も昼もなく想いを巡らせている私。いくつになっても、いつの世も鶏のから揚げというものは魅力的な存在なのだ。ですよね?

 最近、私にしては足しげくお昼に通っているお店がある。茅場町の「やきとり宮川」というお店で、事務所のある場所からはさほど遠くないとはいえ、乗り換えなしには行かれない。しかも、フリーランスの強みを活かし、時間を前にずらしてもあとにずらしても並んでいる。なかなか心理的ハードルの高いお店だが、それでも通っているのだから、なかなかの魔性の持ち主だ。

 ここは店名からもわかるように、そもそもは焼き鳥屋さんだ。夜はまだ行ったことがないが、貼り出されたメニューから察するに、王道の焼き鳥屋さん。しかし、ランチとなると、一応「なんにしますー?」と聞いてくれるものの、8割以上の人が「から揚げ」を頼んでいるのではないだろうか。それほどまでに愛されているメニューなのである。

 電車を乗り継いでお店に着き、少々並んで、「から揚げ」を注文し、ここで女子のポイントは「ごはんは普通で」と申告すること。そうでないと、女性と見るとごはんを少なめにされてしまう。やはり、デフォルトの量のほうがから揚げとのバランスを取れるので、食べてからお代わりするなどの手間を考えると先に言っておいたほうがいいと思われる。

鶏のだしがうんと出た、しかしお上品でクリアなスープ。しゃきしゃきのねぎがいい存在感を出している

 さて、ここで登場するのが、から揚げを待つ間にいただくスープ。クリアな鶏のスープで胃を暖め、来たる揚げ物とごはんに備えよう。これがすでに鶏の旨みだけをきれいに抜き取ったようなスープで、フーフーとしながら飲み干してしまう。でも、ご安心を。これはスターターのスープであり、このあとにメインのスープも登場するので取っておいたりする必要はない。

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2012.05.16(水)