#138 Babeldaob Island
バベルダオブ島(パラオ)

パラオで必見のスポットは
ロックアイランドだけじゃない!

バベルダオブ島の北端のガラロンは新しくツーリストに開放された自然保護区。(C)ロックアイランドツアーカンパニー

 パラオのアイコンといえば、美しい海に浮かぶ、ロックアイランドという水面でキュッとくびれたマッシュルーム形の島々。

 今回のバベルダオブ島は、そんなトロピカルなイメージとはひと味違います。ジャングルに抱かれた滝や、謎に包まれたままの遺跡、不思議な言い伝えが残るパワースポットなど、南洋の濃密な自然やミステリアスな歴史ロマンなど、新たなパラオの魅力を秘めています。

パラオのイメージといえば、こちらのロックアイランド群。バベルダオブ島のことを知ればパラオの印象が広がるはず。

 南北約43キロ、東西の最大幅約13キロ。パラオ最大の島にして、ミクロネシアではグアム島、ポナペ島に次いで3番目に大きなバベルダオブ島。橋で互いにつながったパラオの主要4島のひとつで、国際空港もこの島にあります。そして2006年の独立記念日に、コロールからバベルダオブ島のマルキョクへ、首都も移転しました。

 かつてバベルダオブ島の北部へ行くのは、なかなか至難の業でした。悪路を車に揺られたり、ボートでアプローチしたり。それが2007年、約85キロの島を一周する道路、コンパクトロードが完成!

 車で一周約2時間、北端のガラロンまで行っても約3時間。ツーリストにバベルダオブ島への扉が開かれたのです。

コンパクトロードのおかげでバベルダオブ島の移動がグンと快適に。

 そのコンパクトロードを北上。人口が3500人と少ないせいか、すれ違う車もたまに見かける程度。道路脇の灌木にはつる草が絡まり、シダ類が群生し、まだ新しい道のせいか、自然の方が優勢のもよう。

平原の先に忽然と現れる、新しい首都の国会議事堂。

 さらに北上すると、宮殿か寺院かと見紛う、平原にぽつんと立つきらびやかな建造物が見えてきました。遷都に伴い、建設されたパラオの国会議事堂です。西欧の歴史的建造物とモスクが合体したようなフォルム、新しいピカピカ感といい、どことなく違和感を覚えてしまいます。

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2017.12.16(土)
文・撮影=古関千恵子