#006 Rock Islands
ロックアイランド(パラオ)

別名”パラオ松島”と呼ばれるセブンティアイランド。パラオのアイコン的名勝です。

クラゲたちが淡雪のように舞う中をスノーケリング!

 水面でキュッとくびれたマッシュルーム型の島や、干潮時にだけ海上に姿を現す白砂の島が、およそ200も浮かぶパラオのロックアイランド・エリア。滞在の拠点となるコロール周辺から南へ、ボートで10~60分の広大な海域に広がっています。

 ロックアイランドのほとんどが無人島で、くじらの形や浸食で生まれた天然のアーチ、パンツのような形の砂州など、形もさまざま。おじさん島やイノキアイランド(アントニオ猪木さんが名誉オーナー)など、ユニークな名前の島も。なかでも圧倒的な美しさを誇るのは、セブンティアイランドです。

 セブンティ(70)といいつつも、実際の数は40島ほど。緑色のマッシュルーム型の島々が肩を寄せ合うように浮かび、潮の干満によって海の青と白のマーブル模様も刻々と変化します。まさに“自然のアート”と呼びたいこの島々は別名“パラオ松島”とも呼ばれる景勝地。パラオを紹介する写真やポスターで目にしたことのある方も多いことでしょう。

 このセブンティアイランドは野生生物保護区に指定されているため、上陸や接近することはできませんが、ダイビングなどのツアーで遠目に拝むだけでも感動的です。さらに上空から眺める遊覧飛行はさぞや感動の嵐を呼ぶことでしょう。

360度、幻想的な風景に取り込まれるジェリーフィッシュレイク。島に上陸後、軽い山登りをして湖へ辿りつきます。

 ロックアイランドには、他では類をみないユニークな体験も待っています。

 たとえば、クラゲたちが泡雪のように舞う中をスノーケリングしてみるのはいかがでしょう? 「ジェリーフィッシュレイク」では島の内部にぽっかりと口を開いた、海水と真水が混ざり合う汽水湖に、無数のクラゲたちがふわふわと浮かんでいます。毒性の低いタコクラゲやミズクラゲなので、水着で泳いでも大丈夫。水中マスクの向こうに広がるクラゲ、クラゲ、クラゲの幻想的な風景を前にしていると、時間が止まったよう。

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2014.05.17(土)
文=古関千恵子
写真=パラオ政府観光局